スピッツ大学

入学試験無し!授業料無料!ただし学歴には書けません!

スピッツ大学ランキング企画 投票所

スピッツ大学ランキング企画>

 

■趣旨
このブログを読んでくださったスピッツファンの方々で、スピッツで好きな曲のランキングを(勝手に)つくること

 


■ルール
①この記事のコメント欄に、あなたが選ぶ「スピッツの曲の中で好きな曲ベスト3」を書き込んで(投票して)ください。この時に、1位・2位・3位を1曲ずつはっきりと決めた上で、それが分かるように明記してください。

 

投票例
1位、けもの道
2位、漣
3位、僕はきっと旅に出る

 

②選べる曲については、インディーズ曲とカバー曲は除いて、デビュー~アルバム『小さな生き物』(シングル曲【雪風】は含める)までの全ての発表曲とさせてください。

 

③皆様に選んでいただいた、各々のベスト3について、1位の曲:3ポイント、2位の曲:2ポイント、3位の曲:1ポイントをそれぞれ与えます。そして、それらのポイントを加えていって、ランキングを作っていきます。

 


■お願い
この記事以外に、投票をするのは止めてください。どこにどれだけ票があるのか、分からなくなってしまいますので、この記事のコメント欄にのみ、投票をしてください。

 

このブログは割と重たくて、特にスマートフォンでの閲覧の場合に顕著です。そして、コメントをする場合も、スマホからの場合は、「コメントを書く」をクリックした際、コメント欄が一番下に現れます。予め、ご注意ください。

 


とりあえず、1000人の票(6000ポイント分)を集めるところまでを目標にやっていますが、変更になるかもしれません。予め、ご了承ください。

 

いつも、スピッツ大学を読んでくださって、ありがとうございます!

 

 

スピッツランキング企画 途中結果

第2回 → http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/2017/05/05/154337

第1回 → http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/2016/07/25/233059

 

 

スピッツランキング企画 保管庫

part3 → http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/8823/06/22/000000_1

part2 → http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/8823/06/22/000000

part1 → http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/2015/08/01/003522

はじめに

■学長(ブログ主)より挨拶
http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/1000/01/01/000000

 

スピッツ大学カリキュラム
http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/1000/01/02/000000

 

■学長(ブログ主)紹介
http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/2016/06/20/215848

 

スピッツ大学校歌
http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/1000/01/04/000000

 

■itukamitanijiとしての活動
http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/1000/01/05/000000

 


たまたま訪れただけで、すぐに出ていったきりの方、
スピッツを検索していて、ここを訪れてくださった方、
興味を持ってくださって、定期的に読んでくださっている方。


つまり、あなたにお礼が言いたいのです、どうもありがとうございます!

 

 

2016/07/28
総PV数 50万突破しました!

 

2017/02/04
総PV数 100万突破しました!

 

2017/07/08
総PV数 150万突破しました!

 

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190時限目:夕陽が笑う、君も笑う

【夕陽が笑う、君も笑う】

 

■アルバム『インディゴ地平線』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中39位でした。この曲、僕はとても好きなんですが、あんまり目立ってないんですかね。まあ、確かに派手な曲ではありませんが、優しい曲だと思います。

 


■もうここでも何度も話している話ですが、またしますね、笑。

 

まず、【チェリー】という曲に出会ったことをきっかけに、スピッツに興味を持ち始めた小学生時代の僕は、当時はレンタルが中心でしたが、スピッツの作品を少しずつ集め始めるわけです。

 

もちろん、iPodなどのデジタル音楽プレイヤーはおろか、MDすらない時代で、レンタルしたスピッツの作品はカセットテープに吹き込んでいきました。僕が小学生~中学生の頃だと、スピッツ作品としては大体、『インディゴ地平線』『フェイクファー』『花鳥風月』辺りでしょうか。

 

当時の僕は、兄からカセットウォークマンを譲り受けていましたが、そのカセットウォークマンで、『インディゴ地平線』『フェイクファー』『花鳥風月』の3作品のカセットテープを、もう何度も何度も聴いたものです。多分、一番スピッツを聴いたのがこの時期だったんじゃないかなと、今になっては思うのです。

 

だから、この3作品は、スピッツを好きになった頃の、最古の記憶として、とても思い入れのある作品たちなんですよ。

 


■当時は、このブログを書いている今の僕のように、グダグダと歌詞の意味を考えて…などということにはこだわらずに(笑)、割とフィーリングで、楽しい曲だとか、悲しい曲だ、とかいう風に聴いていた気がします。

 

やっぱり、明るくて楽しい曲の方が好きだったと思いますが、その中でもこの【夕陽が笑う、君も笑う】とういう曲は、特にお気に入りの曲でした。3作品の全曲の中だと、一番好きな曲だったと思います。

 

歌詞の意味は考えなかったですが、とにかく軽快なメロディーが、何となく希望や幸福を感じさせてくれて、この曲を聴くといつも元気が出ました。

 

今思い返せば、当時のこういうあからさまに前向きで明るいラブソングって、珍しかったんですかね。

 


■さて、この曲について、何か情報をと探してみるのですが、あまりうまいこと見つかりませんでしたが、書籍「スピッツ」には、アルバム『インディゴ地平線』の頃のインタビュー記事にて、こんなやり取りがなされていました。

 


インタビュアー「今回、すごくびっくりしたのは、”受け止める”って歌詞がたくさん入ってるんですよね。」

 

(中略)

 

草野さん「ああ、”受け止める”多いんだあ。逃げないように(笑)それは無意識、無意識…」

 

例えば、【ほうき星】の”祈りを受け止めて”、【バニーガール】の”ゴミ袋で受け止めて”、そして、今回の【夕陽が笑う、君も笑う】にも、”甘いしずく 舌で受け止めてつないでいこう”。確かに、割と多いですよね。意味は…まぁ曲によって違っている印象を受けます。

 


■ということで、この曲の解釈を語ってみます。

 

とにかく、細かいことはさておき、先ほどから書いている通り、この曲からは、希望や幸福を感じることができるんです。そしてそれは、”君も笑う”というタイトルや歌詞に出てきている表現から、”君と居られることで得られる”希望や幸福のように思うのです。

 

つらいことや悲しいことがあっても、きれいな夕陽や、無邪気に笑う君を見ていると、それが生きる希望になって、また明日も頑張るかと、そういう気持ちにさせてくれる…何か、あんまり良い今日じゃなかったけど、夕陽が綺麗だし、君も笑ってるし、まぁ良いかなっていう感じでしょうか、笑。

 

それは、ひょっとしたら、ただ漠然とした希望なのかもしれませんが、案外そういうのも大事だったりするような気がします。

 


具体的には、例えば、サビの歌詞。

 


夕陽が笑う 君も笑うから 明日を見る
甘いしずく 舌で受け止めてつないでいこう

 

例の”受け止める”が出てくる部分ですが、とても綺麗な歌詞ですよね。”甘いしずく 舌で受け止めてつないでいこう”なんて、ちょっとエッチなのかな?とか一瞬ですが思いましたが、さすがにあまりそういう方向に関連はなさそうに思います。単純にここは、些細な希望や幸せも(=甘いしずく)、大切に明日へとつないでいこう(=舌で受け止めてつないでいこう)ということなんじゃないかなって思っています。

 


■あと特徴的なのは、こういうの何て言えばいいんだろう、聴いてもらえたら早いんですけど…Aメロの繰り返し表現、とでも言っておきましょうか。

 

”ここにいる 抱き合いたい ここにいる”
”求める 胸が痛い 求める”
”怖がる 愛されたい 怖がる”
”さまよう 何も無い さまよう”

 

同じ言葉2つに、別の言葉が挟まれている形の表現が多用されています。これも面白いですよね。意味というか、こういう表現の効果としては、僕の複雑な胸中を表すことを狙っているように思えます。

 

「愛されたいと思っているけれど、あんまり押し付けすぎると愛想つかされそうで怖い」だとか、「疲れている君に対しても、愛を求め過ぎてしまう」だとか、そういう一筋縄ではいかない、愛の示し方を表しているような感じですかね。

 


■まぁしかし、この記事を書くに当たって、久しぶりに何度も繰り返し【夕陽が笑う、君も笑う】を聴いてみましたが、やっぱりいい曲ですな。

 

恋愛などにこじつけずとも、今でも確かに、明日への希望を感じることができて、明るい気持ちになれる曲です!

189時限目:野生のポルカ

【野生のポルカ

 

■アルバム『小さな生き物』に収録されています。

 

まず、タイトルに使われています”ポルカ”とは、wikiの説明を引用させていただくと、「ポルカ(英語・チェコ語など polka)は、1830年頃おこったチェコの民俗舞曲である。速い2拍子のリズムに特徴がある。」だそうです。

 

野生の”ポルカ”というその名前通り、上述の説明にあるような、ヨーロッパの民族舞踊を思わせる、軽快で疾走感のあるリズムが特徴的の曲です。

 


■この記事を書きながら、改めて、LIVE”醒めない”ツアーのDVD収録の、【野生のポルカ】を流して見ていました。

 

クージーがアコーディオンを弾いていたり、草野さんもアコギを軽快に弾いていたりして、何ていうかお祭りみたいな楽しさがありますよね。最後の、メンバー全員でのシンガロングも珍しくて、こういうのはファンにとっては嬉しいです。

 

それから、この歌の中には、”武蔵野”という地名が出てくるのですが、ここの部分は、ライヴをやっているその土地々々に関係のある地名に置き換えられ歌われています。先のDVDに収録されていたのは、千葉公演の様子でしたが、武蔵野を”九十九里”に置き換えて歌われていました。

 

最近のスピッツのライヴでも、割と後半の方で演奏されていて、盛り上がり曲の一角を成している(というより、そういう曲を作ろうとしたのかな?)ような気がします。そういうわけで、【野生のポルカ】は、新「後半盛り上がり曲」として、認知されつつあるような気がしますが、どうでしょうか。

 


■ということで、【野生のポルカ】は、どんなことを歌っているのか、自分なりに考えてみました。

 


まず、タイトルにも使われていますが、この歌に込められた大きなテーマは、何と言っても”野生”でしょう。”野生”とは、まぁ言うならば”文明”などとは対極にある言葉です。歌詞の中にも、この”野生”という言葉が出てきています。

 


エサに耐えられずに 逃げ出してきたので
滅びた説濃厚の 美しい野生種に
戻る がんばる こんなもんじゃないよな
生まれ変わる前の ステージで

 


細道駆ける最高の野生種に
細道駆ける最高の野生種に…

 

それぞれ、出だしの部分、最後のシンガロングの部分の歌詞です。そして、特に前者の歌詞には、(野生種に)”戻る”という言葉が使われています。

 


■という風に考えていくと、真っ先に思い出すのは、やはり震災のことです。

 

アルバム『小さな生き物』という作品について、このブログでも何度も紹介していますが、毎回のように震災との関連やつながり(があるんじゃないかと)を指摘しています。亡くなった方への鎮魂、被害に遭われた方を労わる気持ち、災害に際して感じた悲しみや寂しさの表現、そして、復興に対する希望…色んな想いがこのアルバムには詰め込まれている(のではないか)と…。

 

そこへ来て、”野生”ですからね。あの自然の驚異を目の当たりにして、多くの人が感じたかもしれません…自然の前には、僕らはあまりに無力だ、と。”命”や”人の生き死に”という、人間の根元的なものを突き付けられました。

 


ただ、この【野生のポルカ】については、その辺りを”乗り越えた感”、もしくは”乗り越えようとしている感”を受けとります。

 


長かった夜が 間もなく明けるよ
生まれ変わる前のステージで

 


駆け巡りたい くねった細道を
さよなら僕の 着ぐるみ達よ
飛び回りたい 武蔵野の空を
さよなら僕の 抜け殻達よ

 

特に後半、自分の”着ぐるみ”や”抜け殻”を、ちゃんと客観視していることが見て取れます。人間的に、一枚皮がむけたと言いますが、そういうことですよね。色んなことを考えていた(はずです)けど、悩んでいた自分にさよならを告げて、また気持ち新たに生きていこう、歌っていこう、という、草野さんの決意の表れでしょうか。

 

そして、最後の全員での”細道駆ける最高の野生種に…”をシンガロング。その決意を、その覚悟をぶつけるかのように、力強くメンバー全員での熱唱がとても印象的です。そういえば、”細道”とは、スピッツ主催のイベントの名前(その名も、”ロックの細道”)にも使われていますよね。

 


■とまぁ、少し大袈裟に書きましたが、別に震災などと関連付けずとも、要するに”野生”とは”ありのままの自分”ということですよね。何か、色んなモヤモヤとか余計な物を省いていって残ったもの…スピッツにとっては音楽ということになりますか。

 

それは僕たちにとっても同じですよね、きっと誰にでも、最後の最後に、自分の中に残るものが、大なり小なりあるはずですから。

 

スピッツとして・ミュージシャンとして、音楽を続けていく気持ち。ひいては、人間として生きていく気持ち。そんな決意を、高々と宣言している歌なのでしょう。

188時限目:野生のチューリップ

【野生のチューリップ】

 

スペシャルアルバム『花鳥風月』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中126位でした。

 

同アルバムには、カップリング曲が多く収録されていますが、この【野生のチューリップ】という曲に関しては、当時は未発表曲でした。wikiの説明によると、この曲はアマチュア時代からあった古い曲だそうですが、作品として世に発表されることはありませんでした。そして、1995年に、遊佐未森さんという方に提供されたそうです。

 

ちなみに、女性が歌うということで配慮され、“サカリの頃の”という詞は問題があるとして、“祈りを込めた”に変えてあるんだそうです、笑。

 

そして、それから時を経て、『花鳥風月』に、本家スピッツの【野生のチューリップ】が収録され、ようやく日の目を見ることになったわけです。これはあれですかね、【流れ星】がたどった道と全く同じですね。(アマチュア曲→他アーティストに提供→自身で発表 という流れ)

 


■さて、早速、この曲の解釈ですが…さすが初期の曲、意味が解りません!

 

まぁ、全体的なイメージは何となく浮かび上がりそうなんですが、最大の謎というのが、タイトルになっている、”野生のチューリップ”ですよ。

 


真夜中の風に乗って
野生のチューリップ探しに

 

これがサビに出てくる歌詞ですが、まず”真夜中の風に乗って”って、真夜中に探しに行くのも謎ですし、”野生のチューリップ”を探す?何で?何のために?って感じですよね。

 

そして、調べてみたんですけど、日本にはチューリップは自生しないみたいなんですね。あくまで日本にあるチューリップは、栽培されたものであり、現生地はスペイン、北アフリカ、イタリア…まぁその辺りですね。中でも原産地としては、トルコが知られているそうです。

 

とにかく、日本には”野生のチューリップ”は無いわけなんですよ。この辺りをどう考えるかですよね。日本で作られた日本語の歌なので、歌の舞台として、日本を自然と思い浮かべるわけですけど、じゃあ、日本にない野生のチューリップを探すってどうなのさ?見つからないじゃん?ってね。そしたら、ひょっとしたら、チューリップは何かを比喩したものなのかな?とも考えたりします。

 


■ひとまず、全体的に読んでみますか。ということで、最初の歌詞がこんな感じです。

 


夜空にいつもの星が見えない
ポケットに破れた地図をつめ込んで

 

僕は、ここから何となく、この主人公には”何も残ってない”感が溢れているなって思ったんです。”星が見えない”=願いをかける星が見えない=夢や希望が絶たれてしまった、そしてそこからの、”破れた地図”=もう行き先が残っていない、という流れ。

 


で、この後、先ほどの”野生のチューリップ”の部分に繋がるわけです。

 


僕の目はどこへ行く 君のにおいがする
真夜中の風に乗って 野生のチューリップ探しに

 

夢や希望が絶たれてしまった、そして、行き先も残っていない…それでも、主人公は、夜中に”野生のチューリップ”を探しに出かけるわけです、何か奇妙ですよね。

 

そして、ここで唐突に”君”の出現です。ただし、実態としての君ではではなくて、君の”におい”になっています。

 


あとは、

 


いますぐ行くよ まわっているよ
いますぐ行くよ 壊れた時計の力で

 

それから、最後の”さよなら さよなら…”の連呼。”いますぐ行く”の主語は僕(主人公)でしょうね。とすると、”さよなら”と言っているのも、僕だと考えられるでしょう。

 


■これらをつなげて考えてみます。

 

真っ先に思い浮かべたのは、君は故人であり、僕(この歌の主人公)も自ら命を絶って、君の居るあの世へと行こうとしている、という解釈でした。

 

まぁ、上述の断片的な解釈を繋げると、そうなりますよね。冒頭で、夢や希望が絶たれた、行き先が残っていないと言っているのは、君を失くしたからなのか、それとも、別の要因があったのか…自然なのは前者ですかね。

 

君を失くした、という根拠は、やはり実態として君が出てこないこと。あくまで、”君のにおいがする”なんですよね。生きていた頃の名残りを思い出すしかない、ということになるわけです。

 

そこから、最後の”いますぐ行くよ”や”さよなら さよなら”の部分。命を絶って君の元へ”いますぐ行くよ”、だから現世に”さよなら さよなら”、という流れです。

 


あとは、駆け落ち説や、隠れて君に会いに行く説などを思い浮かべました。

 

この2つの解釈だと、例えば、真夜中に出かけたのは忍んでいるからだとか、”さよなら…”は、今の自分の生活に別れを告げ、君と過ごすことを選んだとか、色々考えられると思います。

 


■メロディーだけ聴くと…まぁタイトルに”チューリップ”と入っていることとも相まってですけど…どこかピクニックにでも行くような、メルヘンで楽しそうな感じですよね。僕もそうでした、少年少女の冒険物語みたいなものも思い浮かべたりしました。しかし、歌詞を読むと、やっぱり一筋縄ではいかないんですよ。

 

もっとも、これは他アーティストに提供された曲ですので、上述のような解釈は相応しくないかもしれませんね、苦笑。

 


ちなみに、チューリップの花言葉は、全般的には「思いやり」、あとは色によって異なりますが、赤は「愛の告白」、黄は「望みのない恋」、白は「失われた愛」、紫は「不滅の愛」などがあります。全体的に、”愛”に関する花言葉になっていますかね。

 

無理矢理、タイトルの意味を回収してみるとすると、例えば、”野生のチューリップ”は日本には無い、つまり、いくら探しても見つからない…これは、もう自分の恋愛は叶うことはないんだ、ということ。だってそれは、根本的に、その対象である君がもう居ないのだから。もう”この世”には野生のチューリップはない、だから僕は君への「不滅の愛」を胸に抱いて命を絶ち、”あの世”に野生のチューリップを求めよう、と…こんな感じでしょうか。

187時限目:優しくなりたいな

 【優しくなりたいな】

 

■アルバム『スーベニア』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中94位でした。

 

アルバム『スーベニア』には、割とロックな曲が多く入っている中、この【優しくなりたいな】が静かな曲であり、アルバムの中では逆に目立っています。アルバム発売前のツアーにおいて弾き語りコーナーをしたのをきっかけで、同アルバムは(wikiやインタビュー記事によると)、「伝わりやすいストレートな言葉を重視」「メロディーにおいても歌においても、ストレートなものを選ぶようになってる」などの試みから生まれた作品であったそうです。

 

【優しくなりたいな】などは、まさしくそれを体現しているような曲ですね。草野節は健在ですが、歌詞もシンプルであり、ほとんどピアノと草野さんのボーカルのみで構成されているため、美しい草野さんのボーカルが存分に堪能できる1曲となっています。

 


また、パーカッションの音(多分、ボンゴだと思われます)が入っていますが、これは崎山さんによる演奏のようです。ドラムだけじゃなく、パーカッション全般に興味を示していた崎山さんは、これを機会にボンゴを購入したんだそうです。

 


■ということで早速、この曲の解釈について考えてみます。まぁ正直なところは、この曲こそ、堅苦しい考えなどは抜きにして、すんなりと聴くのが醍醐味の曲であると思うんですけどね、苦笑。

 

まず、タイトル”優しくなりたいな”…この歌の主人公がしきりに、「優しくなりたいな」という心情を吐露していますが、僕が思うのは、優しくなりたいと思っていること自体が、そもそも優しいんですよね。優しさの始まりとでも言いますか。

 

ただ、結局のところ”優しさ”ってなんだ?という話なんですよね。それで、さらに僕は思うのは、”優しさ”ってのは、”自分”のためじゃなくて、いつも”誰か”や”何か”の為にあるものだ、ということです。BUMP OF CHICKENの歌に【ひとりごと】という歌がありますが、この歌詞の中にも、優しさについては”人と人の 心の外の中だけにあるんだ”と出てきます。

 

優しくなりたい、と思うのは、いつも大抵”誰かの為”や”何かの為”なんです。

 


■そういうことを踏まえて、この歌について歌詞を読んでみると、まず出だし、

 


君のことを知りたい どんな小さなことも
真昼に浮かぶ僕を 桜色に染め上げて

 

と出てきます。”真昼に浮かぶ僕”というフレーズがとてもきれいですよね。何ていうか、恋に落ちたことで、精神的に浮わついて、ふわふわと心地よい気分になっているような感じでしょうか。”桜色”という表現も、恋愛に繋がる表現だと思います。

 

”君のことを知りたい”と思うようになるのは、恋愛の入り口ですよね。趣味はなんだろう、好きな音楽はなんだろう、好きな異性のタイプはどんなのだろうなど、”どんな小さなことも”知りたいと思うのです。

 


そういうことがあって、主人公が心情を吐露するわけです。

 


優しくなりたいな 難しいと気づいた
だけどいつか届くと 信じてる

 

ひょっとしたら、想っている人の好きな異性のタイプに、「優しい人」なんかがあったかもしれません。そうなると、もう優しさについて考え、優しい人になろうとするでしょう。

 

ただ、僕はその辺りは少し違うことを考えています。

 

この歌の主人公は、割と恋愛には”不器用”なんだと思えるのです。恋愛をして、意中の人に近づきたい=自分が優しくならないと!なんてね、そう単純には恋愛は進みませんからね。優しすぎる!なんて言われて、フラれることもありますし(筆者談、笑)

 

優しさなんて、にじみ出るくらいでちょうどいいんです。優しくなりたいな、なんて言って迷っても出てきませんよと、この歌の主人公にそう教えてあげないといけません!優しくなりたい、と思っている君には、もうすでに”優しさ”は備わっているので、それがさりげなく溢れるように自然に振舞いなさい!とね、笑。

 


■あと、気になったフレーズを少しだけ抜き出してみると、

 


水の音を聞くたび いけない想像めぐらす
嫌いなはずのメロディ 繰り返し口ずさんでる

 

1行目は、何をいきなりさらっと変なことを言っているんだ!とも思いますが、まぁスルーします。

 

2行目は、まさに恋愛のひとつの側面ですよね。スピッツの恋愛ソングでは、【恋のはじまり】では”花屋のぞいたりして”、【スターゲイザー】では”ひとりぼっちがせつない夜 星を探してる”、【テクテク】では”優しすぎる君のメール 読み返してる”など、恋に落ちている僕の心情を表す表現がたくさん出てきます。やけに気持ちがセンチメンタルになって、普段はしないようなことをするようになるってことですよね。花や星なんて、普段きっとそんなにきにして見ないでしょうに。

 



はきだめのドブネズミとビスケットでも分け合おうか

 

この辺りは、優しさや、恋愛には関係ないように思えてきますが、どういう意図なんでしょうね。

 

個人的には、THE BLUE HEARTSの【リンダリンダ】という曲において、”ドブネズミみたいに美しくなりたい”という、一読すると、どこがどう結びついて、ドブネズミに美しさを感じるんだろうって思うフレーズがあるんですけど、何となくそれを思い出しました、笑。ひょっとしたら、草野さんも?

200万PV突破記念 スピッツカバー#8:恋のうた & 少しだけ挨拶

スピッツ大学200万PV突破&
スピッツ大学読者さん200人突破&
スピッツ30周年ライヴツアー完走&
3050ライヴツアー映像作品発売決定記念

 

youtu.be

 

【恋のうた】をカバーさせていただきました!分かりにくいかもしれませんが、スピッツTシャツを着て演奏しております。ライヴ本番で着替えて以降、一度も着たことがなく、せっかくなのでね。

 

 

■さて。

 

冒頭の通りでございますが、スピッツ大学の総PV数が200万を突破しました。加えて、少し前に読者さんの数も200人を突破しました!

 

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これも一重に、読んでくださっている方々のおかげでございます。本当にありがとうございます!

 


何となく最近、曲紹介の記事も、前にもうすでに書いたことのあるようなことを重複して書いている感じになってしまっていますけどね、苦笑。

 

全曲紹介も、50音順に進めていって、最近”や行”に突入しました。いよいよ終盤…と言っても、思ったよりまだまだだったりするんですけどね。”や行”も、名曲が多いですよ、書くのがまた楽しみでございます。

 


今後とも、スピッツ大学よろしくお願いいたします!!!

186時限目:桃

【桃】

 

■アルバム『さざなみCD』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中177位でした。

 

自分の中では、あまり順位が振るわない結果になってしまいましたが(でも、好きな曲ですからね!)、ここスピッツ大学で現在進行で行っています、スピッツ大学ランキング企画において、途中結果ではありますが、第6位でした。他のスピッツファンの方のランキングでも、決まって上位に入っている人気曲だという感じなんですけど、どうなんですかね?

 

シングル曲などではなく、アルバム曲でそれもノンタイアップにも関わらず、こんなにも評価されるとは、すごいですよね。やっぱりスピッツには、シングル曲じゃなく目立っていなくても、アルバム曲にもカップリング曲にも、本当に名曲が多いということに改めて気づかされます。

 

これからスピッツをたくさん聴いてみようとしていらっしゃる方には、こういう曲を探すのも、ひとつの楽しみ方だと思います。ぜひ、自分に合う曲を探してみてください!

 


■この曲の情報については、あまり見つけることができませんでしたが、excite musicにおける、『さざなみCD』のインタビュー記事について、ほんの少しではありますが、【桃】について書かれていました。
(引用元http://ent2.excite.co.jp/music/interview/2007/spitz/interview01.html

 

”アルバムを作っていくうちに柱になりそうな曲は見えてきましたか?”という質問に対して、草野さん曰く、「曲っていうより、サウンド的には「桃」がそういう役割だったですかね…」だそうです。これに、田村さんが同意しています。

 

サウンドの柱…っていうのは、どういうことなんでしょうか。別な部分で、草野さんが「割とパキッとした音」という表現もされていますが、うーん…独特な表現ですね。

 


パキッと…潔いってことですかね?アルバム『さざなみCD』という作品は、前作『スーベニア』、そして前々作『三日月ロック』とともに、三部作だという風によく言われます。(例えば、書籍「旅の途中」などで)そして、その三部作の中で、アルバム『さざなみCD』が、一番バンド以外の音が少ない…つまり、バンドサウンドが多く占めていて、それゆえシンプルだという印象ですかね。

 

そして、【桃】に関しては、それに加えて、懐かしい感じがしますよね。スピッツのアルバム曲にはおなじみの、カッコかわいい恋愛ソングと言う感じですか。シングルでも全然違和感無いような感じですけどね。

 


■ということで、【桃】の解釈です。まず、個人的には、出だしの歌詞が印象に残っています。

 


切れた電球を今 取り替えれば明るく
桃の唇 初めて色になる

 

早速、”桃”という言葉が出てきています。”桃の唇”って、ちょっと…エッチなのかい?

 

そして、何より独特なのは、最初の”切れた電球を今 取り替えれば明るく”という表現ですね。いきなり唐突に、電球を替える話から入りますからね。でも、これは精神的な表現なのでしょうか。何ていうか、”心”の電球を取り替えると、世界が明るくなったように見える、という感じでしょうか。

 

今までは切れていた電球…とは、恋愛をしていない状況、または、恋愛が終ってしまった状況(失恋したとか、付き合っていた人と別れたとか)などをイメージしました。そして、その切れていた電球を取り替えるわけですから、これはつまり、新しい恋愛の始まりを意味しているのだと思います。

 

で、そこへきて、”桃の唇”です。まぁ、細かいことはとにかく、これは君を象徴しているものなんですかね。自分が、君に恋に落ちているということに気がついたということですかね。

 


■じゃあ、どんな恋愛をイメージするか、ですよね。歌詞を読んでみると、

 


つかまえたその手を 離すことはない

 


他人が見ればきっと 笑い飛ばすような
よれよれの幸せを追いかけて

 

など。前者だけを読むと、ひょっとしたら、もう意中の人と想いを共にすることができたのかもしれない、とも感じます。後者はどうでしょうか、”よれよれの幸せ”が、何を指すのか。前者と同様に、意中の人と過ごす日々を指すのかもしれませんし、または、まだ想い人を追いかけている途中なのか。

 

ただし、先述した出だしの歌詞からは(”切れた電球”云々の話)、何となく”恋のはじまり”を思い浮かべるんですけど、どうでしょうか。

 


■あとは、冒頭で少しふれましたが、”桃”という言葉についてです。

 

桃色(ピンク)は、その言葉自体も、桃尻とか、ピンク映画とかっていう風に、ちょっとエッチなイメージですよね。なので、この曲にも、エッチな解釈を当てはめても面白いかもしれません。その場合は、どうなるんでしょうか、”桃の唇”…うーん、ムフフ。

 

”桃”の花言葉は、「私はあなたのとりこ」「天下無敵」「気立ての良さ」などがありますが、この曲に似合うのは、一番最初の「私はあなたのとりこ」でしょうか。

185時限目:メモリーズ

【メモリーズ】

 


この記事は、【メモリーズ】と【メモリーズ・カスタム】両曲の紹介のつもりで書かせていただきました。
それで、記事のタイトルをどうしようかなと思ったんですが、書いてみた結果、全体的に【メモリーズ】に触れている部分が圧倒的に多くなったので、記事のタイトルは、【メモリーズ】にさせていただきます。ご了承を。

 


■まず、【メモリーズ】という曲が、【放浪カモメはどこまでも】とともに、両A面収録の22作目のシングルとして発売されました。その後、スペシャルアルバム『色色衣』に収録されました。

 

さらに、【メモリーズ】は、アルバム『ハヤブサ』のプロデューサーの石田ショーキチさんにより、新しいメロディーと歌詞(”大サビ”という位置づけ)が加えられ再アレンジされ、【メモリーズ・カスタム】が作られました。この【メモリーズ・カスタム】の方は、アルバム『ハヤブサ』に収録されました。

 

…というより、アルバム『ハヤブサ』に収録する用に、【メモリーズ・カスタム】が作られた、ということだそうです。
(どこで読んだか忘れましたが、アルバム『ハヤブサ』に収録するには、【メモリーズ】は合わないと、確か判断したんじゃなかったですっけ?それで、アルバムに似合うようにアレンジしたとか…定かではありませんので、情報求ム!)

 


■【メモリーズ】と【メモリーズ・カスタム】の相違点としては、

 


〇イントロ
【メモリーズ】にはギターのイントロがあるのに対し、【メモリーズ・カスタム】にはイントロが無く、ノイジーな音が最初に鳴ったあとに、すぐに曲がはじまります。

 


〇大サビ
先述した通り、【メモリーズ・カスタム】には、【メモリーズ】には無い大サビが付け加えられています。その部分の歌詞だけ載せておきますと、

 


嵐が過ぎて 知ってしまった 追いかけた物の正体
もう一度 忘れてしまおう ちょっと無理しても
明日を描いて 幾つも描いて

 

この部分が加えられ、アレンジし直されています。

 


〇全体的に…
一番顕著で印象的なのは、【メモリーズ・カスタム】はドラムがとても激しくなっています。Aメロから、もうこれでもかっていうくらい、ドカドカと手数の多いドラムの音が鳴っています。そして、極めつけは大サビです。大サビの終盤で、崎山さんの、もうどうなってるのか分からない程の、高速のタム回しが炸裂しております。

 

その他、【メモリーズ】は鍵盤の音が目立って聴こえていますが、【メモリーズ・カスタム】ではその代わりに、ギターやドラムの音が目立って聴こえ、ロックな曲をさらに引き立てています。全体的に、音が歪んでいるのが、【メモリーズ・カスタム】の特徴ですかね。

 


■上述のような曲のアレンジなどの理由があって、ライヴで演奏されるのは、【メモリーズ】よりも、【メモリーズ・カスタム】が多いです…というより、もう【メモリーズ・カスタム】しか演奏していませんよね。いつも、すごく盛り上がっている印象です。ライヴDVDなどでも、その演奏を見ることができますが、ほんとすごいんですよ、特に崎山さんのドラムプレイは必見です!

 

ということで、僕の中では(皆さんの中でも?)、【メモリーズ】は【メモリーズ・カスタム】として認知されています。

 


■【メモリーズ】が発売された頃のことを思い出してみると、当時実際に聴いてみた時は、もう違和感しか感じなかったんです。僕はリアルタイムで、シングル『メモリーズ / 放浪カモメはどこまでも』を買った者ですが、ただでさえ【放浪カモメはどこまでも】がすごくロックな曲であったのに、【メモリーズ】は同じロックな曲でも、またちょっと路線が違っていました。

 

僕の中でずっとスピッツは、当たり前と言えば当たり前ですが、メロディーと歌詞がきれいな歌を作るバンド、というイメージでした。それまでの作品…ここでいう”それまで”とは、アルバム『フェイクファー』やスペシャルアルバム『花鳥風月』あたりまでですが、ほとんどの曲と言って良いほど、メロディーと歌詞が心地よかったのです。

 

そこへきて、【メモリーズ】です。Aメロには、メロディーの抑揚は無く、従来の心地よさという意味では、それはあまり感じられません。サビもサビで、同じメロディーの繰り返しでした。歌詞に関しても、意味が分からない…という感じとも少し違っていて、何て表現したらいいんだろう、意味はあんまり無いんだろうなって思ってしまう感覚っていうんでしょうか…。僕は本来、歌詞の意味をあれこれ考えるのが好きなので、それができない、させてくれない…ということに対する寂しさは感じました。

 


■でもね、やっぱり不思議なんですよね。これがまた、徐々に好きになっていくんですよ。

 

当時、この【メモリーズ】は、僕の仲間内でもブーム…と言えば大げさになりますが、ちょっと話題になったんです。この曲の中に、”右手に小銭ジャラジャラ”という部分があるんですが、この部分を、ある友だちが”替え歌”して歌ってたんです。…何だったかな、”焼肉食べに長州長州”だったかな(”長州”じゃなかったかもしれませんが、地元にあった焼肉屋の名前が入ります)。そういうフレーズを、メロディーに合わせて歌ってたんですよ、笑。

 

僕は、何でかツボにはまって、頭から離れなくなって一緒に歌ってたんです。そこだけを延々ですよ、今となっては、何が楽しかったんだろうっていうね、笑。

 


でも、その時に感じたんだと思います。そうか、ここのメロディーって、こんなに耳に馴染むんだなぁって。スピッツの作る(草野さんの作る)メロディーって、そういうところありますよね、気付いたら耳に馴染んでいるというか、ふと頭の中を流れてるというか。

 

その時くらいからですかね、一気に【メモリーズ】だったり、この後に発売になるアルバム『ハヤブサ』などを好きになることができたのはね。すんなりと受け入れ始めて、大好きになったんです。違和感だったものが、スピッツらしさに変わるなんて、すごく不思議ですね。

 


■個人的なエピソードはこれくらいにしておいて、じゃあ『色色衣座談会』に少し書かれている、【メモリーズ】の情報をまとめてみます。僕なりに要約させてもらうと…

 

まず、スピッツにとって、アルバム『ハチミツ』は一つの壁だったそうです。これは、スピッツも、また、プロデューサーの笹路さんやエンジニアの宮田さんも一番ノリに乗っていた、という理由をひとつ上げています。

 

しかし、これ以降、スピッツは曲作りに悩むことになるわけです。具体的には、音に迫力を出したいのにそれができない、と感じていたようです。その一つの原因として、草野さんは自分の声が変わってきているから?と、自分の声のせいだと思うようになるわけです。

 

そこへきて、【メモリーズ】は、草野さんの声が目いっぱい歪められています。それについては、”聴く人が一番驚いたのは…”という風に書かれていました(僕もその一人ですね、笑)。

 

でも、草野さんはこれに対して、「助けられた」と表現しています。そして当時、インターネットの某掲示板にて高評価されているのを見て、「シメタな」とも思ったそうです。


要は、ミックスやアレンジに可能性を発見したというのもあると思いますが、自分の声でも、迫力のある曲を作ることができるいうことに気がついて(見つけることができて)、ふっ切れたんでしょうか。この辺りから、まぁマイアミショックなども起因となり、スピッツは新たなロックバンドとして、生まれ変わるわけです。

 


■ああ、長いですね。

 

この曲は、歌詞の解釈はやめときましょう。あとは、君の耳で確かめてくれ!

 

しかしまぁ、結局全体的に思うことは、遊んでいるな、って感じですね。ところどころで韻を踏んでいたり、言葉のリズム重視で作っている感が強いので、僕はこの曲の歌詞こそ、あまり意味を考えながら聴いたことがありません。そういう楽しみ方も、ありなんでしょうね。

 

もちろん、最後にMVは貼っておきます。曲同様、かなり謎で、遊んでいるMVですね。三輪さん、なんつー頭してるんだよってね、笑。ちなみに僕は、全草野正宗の中でも、このMVの草野正宗が一番イケメンだと思うんですけど、どうですか?

 

youtu.be

184時限目:ムーンライト

【ムーンライト】

 

■シングル『ホタル』に、カップリングとして収録されている曲です。後に、スペシャルアルバム『色色衣』にも収録されました。個人的ランキング、195曲中180位でした…あんまり印象には残っていませんでしたね。

 

『ホタル』には他にも、【春夏ロケット】という曲も収録されています。このシングルの収録曲、【ホタル】【ムーンライト】【春夏ロケット】って、何となく繋がっているような気がするんですよね。

 

共通項としては、”光って飛んでいるものを眺める”みたいな感じでしょうか。【ホタル】は言わずもがなですが、【春夏ロケット】は…実際は”男性器”とも訳しましたが(イヤーン)、まぁ言葉だけから想像すると、ロケット花火のイメージです。【ムーンライト】も、”月光”ということで、飛んでいるという解釈にはなりませんが、まぁ輝いて浮かんでいるものですね。

 

あと、どれも眺めていて、どこか儚い気持ちというか、ちょっとセンチメンタルに浸るようなものだと思っています。季節は、どれも夏っぽいでしょうか?

 


■この曲について、アルバム『色色衣』に付随している、”色色衣リリース記念特別座談会”にて、色々書かれていましたので、その内容などを少しまとめてみたいと思います。

 


まず、マイアミショック…これは、スピッツの意向に反して、ベストアルバムが強行的に発売された出来事ですが、この出来事の少し前より、スピッツは音作りに悩んでいました。

 

具体的には、書籍「旅の途中」によると、アルバム『フェイクファー』などは、ライヴのような、迫力のあるダイナミックな音を出すことができなくて、満足いかなかった作品だそうです。それでその後、アメリカでレコーディングしたり、ミックスをアメリカで行ったら、音は変わるのか?など、試行錯誤するようになるわけです。

 

例えば、【メモリーズ】や【春夏ロケット】などは、日本でレコーディングを行ったがミックスは残したものを用意しておいて、(おそらく)それとは別にアメリカのLAでも新たにレコーディングを行いました。【船乗り】は、レコ―ディングもミックスも日本で行ったものを用意しました。それらの曲を、アメリカに持っていき、ミックスによって、どれだけ音に変化が起こるのか、比較を行ったということらしいです。

 

【ムーンライト】は、【船乗り】同様、ミックスまで日本で行っていたものだそうですが、(おそらく)アメリカでもミックスをしてみて、音がどんな風に変わるのか、試したということです。

 

まぁ、そういう試行錯誤の最中に、マイアミショックが起こり、それも結果的にはきっかけになり、力強いアルバム『ハヤブサ』へと繋がっていくわけです。

 


※ちなみに…
レコーディング…歌や演奏を録音する作業
ミックス(ダウン)…録音した色んな音を、音量などを調節して配置する作業
マスタリング…作品全体でバランスを見て、各曲の音量などを調整する作業

 


■まぁとにかく、【ムーンライト】は、色々試していた時期に作られた曲だということですね。

 

曲調としては、Aメロからレゲェみたいな感じ…どこか、インドや東南アジアの民族音楽っぽくも聴こえますが、ちょっとゆるい雰囲気で曲がはじまって、Bメロを経て、サビで盛り上がっていくみたいな感じです。

 

ボーカルも、何かエフェクトが効いていて、どこか遠くから聴こえているような雰囲気を感じます。タイトルに無理やりつなげると、”月光”のように、空から降り注いでくるような、少し神々しさも感じます。

 


じゃあ、この曲はどんなことを歌っているのでしょうか。ほんと、何なんでしょうね、笑。

 

歌詞を読んだ感じ、具体的な物語のヒントを見つけることはできないので、これこそ物語を想像してみるしか方法はなさそうです。

 


■とりあえず、かなり大まかに解釈すると、まず、男女の二人が出会うんでしょうね。色々と物語は想像できそうですが、男女2人ということで、恋愛の話や、そこから性的な情事などに、必然的に繋がっていきます。

 


歌詞を少し拾ってみると、

 


ああ なぜ出会ったのか
ああ 小さな世界でも

 


ある晴れた夜に君 照らし出す ムーンライト
指からめたのは 気まぐれじゃなく ムーンライト

 

この辺りは、まさに男女2人が出会って、そういう逢瀬を楽しんでいる描写でしょうか。後者の歌詞(サビの歌詞)は、どこか性的な雰囲気も感じますよね。

 


■あとは、例えば、この辺りの歌詞、

 


心残りはあるけれど
表紙をめくったら

 


ああ 無いとわかったのさ
新しい罰など

 

”心残り”や”新しい罰”…他の部分にも、”逆回り 季節”や、”チャンスを待ったのは わけがあったのだ”など、独特な表現が見られます。この辺りを、どう恋愛の話に繋げるかですよね。

 


まず、”逆回り 季節”と”チャンスを待ったのは…”を繋げて考えると、例えば、長いこと好きな人が居て、ずっと気持ちを伝える機会を伺っていた、ということでしょうか。

 

”逆回り 季節”とは、恋愛はしばしば春に例えられることが多く、”あんまりグズグズ”しすぎたせいで、季節が巡るほどの長い時間が過ぎていった、ということでしょうかね。春→冬になることを、”逆回り 季節”と表しているか?

 


■ただし、チャンスを待ったのには、”わけがあったのだ”…何か、理由があったんでしょう。

 

そこへ、”心残りはあるけれど”や、”新しい罰”などの表現です。何かしらの”心残り”がありつつも、君に対して気持ちが揺れ動いている、ということになるんでしょうね。

 

例えば、自分には付き合っている人が居るとか(心残りという言葉に合わせると、付き合ってい”た”人が居て、また未練がましく思っているとか?)、逆に、相手側に恋人が居たり、家庭があったりするのかもしれません。そういう”わけがあった”ので、踏み込むことができなかった、と。

 


それでも、サビの部分に、

 


ある晴れた夜に君 照らし出す ムーンライト
指からめたのは 気まぐれじゃなく ムーンライト

 

とあって、2人は結ばれることになりました、めでたしめでたし…とはなりそうにありませんが…。

 


”ムーンライト”は、どう解釈しましょうか。月の光に照らされた君が、すごくきれいに見えたとか妖艶に見えたとか、何か別のものを暗喩しているのかとか…まぁ色々考えられますね。


うーん、何とも歯切れの悪い解釈か…。